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お役立ちコラム

ダイヤモンドカッターがきれない…。そんな時に試したい「めだし」のやり方

ダイヤモンドカッターとは

先端に取り付けた砥石(刃等)を高速回転させ研磨・研削・切断をする電動工具「ディスクグラインダー」や「エアカッター」等に装着して使用致します。


基本的には中央の取付穴径やカバー装着ができれば使用が可能です。
各カッターごとに、中心穴径に合わせる「調節リング」の種類も異なっておりますので、ご確認ください。


ダイヤモンドカッターには隙間のある「セグメントタイプ」と「オールラウンド(リム)」の二種類タイプがあります。


●セグメントタイプ

●リムタイプ


下記表のような特長があります。

タイプ 切れ味 抵抗 両面仕上げ チッピング 冷却作用
セグメントタイプ スピード重視 軽い 荒い 大きい
リムタイプ 切り口重視 重い 細かい 小さい

切断用途は様々でコンクリート二次製品、石材、モルタル、レンガ、瓦、石材、大理石、FRP、塩ビ管などの非金属、コンクリート、モルタル、石材等の目地切、溝加工壁面のひび割れ補修等、目的に合わせて使用する砥石選びます。


ダイヤモンドカッターは、「刃」と呼ばれる部分のボンドに、細かいダイヤモンド砥粒がランダムに配置されており(手で触るとざらざらと感じる小さな粒がダイヤモンド砥粒)ボンドに埋まっていたダイヤモンドが徐々に露出します。
最終的にダイヤモンド砥粒は落ち 次のダイヤモンド砥粒が露出します。
この繰り返しが切断されるしくみです。


しかし、切断する「素材・機械・スピード・タイミング」などによって、このダイヤモンド砥粒のサイクルが止まってしまい、次の3つの状態になる事があります。


切れ味が悪くなる原因「めづまり/めつぶれ/めこぼれ」とは

1. めづまり

ダイヤモンド砥粒の中に切断素材が、埋もれたり覆われダイヤモンド砥粒が対象物に接触できない状態

2. めつぶれ

ダイヤモンド砥粒の先端が破砕し、パフォーマンスを十分に発揮できない状態

3. めこぼれ

ダイヤモンド砥粒が落ちてしまい切るのに必要なダイヤモンド砥粒の数が足りていない状態

この3つのどれかが起こっていると、「刃が残っているのに切れない」状態になります。


このダイヤモンド砥粒の選定、配置、ボンドの配合でダイヤモンドカッターの基本的な性能が決まります。
対象の切削物に対して最高の切れ味になるようにダイヤモンド砥粒量が設計されているのですが、上記のような症状が起きてしまう事があります(どんな素材に対しても素晴らしく切れるダイヤモンドカッターは存在しないのも、上記の理由)


タイミングの問題で同じ商品でも、このような状態が起きるダイヤと、起きないダイヤがあります。
これは、どこのメーカーのダイヤモンドカッターでも、商品の原理は同じため程度の差はあれ、おこりえる現象です。


その他にも乾式カッターの場合、熱によるダイヤモンド砥粒の焼付け(炭素化)が起こると切れなくなる場合があります。


ダイヤモンドカッターの刃がまだ残っているのに切れなくなった時、実は中にはまだダイヤモンド砥粒がたくさん残っています。

この3つの状態を解消する方法が「めだし」です。


「めだし」とは

新品なのに切れない場合「め」が出ていない状態なので、浅めにブロックやレンガで刃を入れ(半分位)めだしを軽くすれば本来の切れ味になります。


ブロックやレンガなど軽い素材を切断することでボンドが削れて、丸まったダイヤモンド砥粒が抜け落ち、埋まっていた新しいダイヤモンド砥粒が露出し、切れ味が復活します。


あとがき

その場では、いったん外して予備のダイヤモンドカッターを使用して、後でめだしすることもできますので、めだしに必要な素材をひとつ現場にご用意ください。


もし次回、切れなくなった場合は、新品を購入する前に「めだし」を是非試してみてください!


記事担当:宮崎

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